2017年01月12日

ブギウギ 坂東眞砂子

作者は坂東眞砂子。

【あらすじ】

敗戦前

敗戦間近の箱根で、ドイツ軍潜水艦長が変死した。

違体を発見したのは旅館の女中・安西リツ。

事件調査の通訳を任された法城は他殺を疑うが、ドイツ人軍医シュルツェは、自殺であると断言する。

不審に思い調べを進めると、そこにはナチス・ドイツの陰謀の影が見え隠れしていた。

一方リツは、ドイツ人潜水艦乗組員の若者パウルと急接近し、その後ラジオから流れてきた陽気なジャズの調べに新たな明日を感じるのだが…。


敗戦後

敗戦から2年ほど過ぎ、まだ国は困窮と混乱の中にあったが、人々の目には興奮と輝きがあった。

占領軍に呼び出された法城は、箱根の事件の原因と思しきあるものを探し出せと命じられる。

重要な手がかりを持つ人物として浮かび上がったのは、あの安西リツだった。

リツは東京でジャズシンガーになっているという。

彼らは再び、国際的陰謀に巻き込まれてゆくー。

動乱の時代を力強く生き抜く女たちを描く、著者渾身のミステリ巨編。


【読書後記】

戦前の舞台は箱根です。

本の帯を読んだら、終戦前後の暗闇の部分、米軍や独軍、日本軍の情報部が交差しながら物語が進んでいくような感じがしていました。

確かにそんな部分もあるんですが、大半は箱根の山奥に暮らす湯屋の女中さんの波乱に富んだ人生が描かれています。


日本の近海で沈んだドイツUボートの乗組員が箱根に収容されています。

その滞在地の宿屋で働くのが主人公の女中さん。

ドイツ兵との恋物語やUボート関東の殺人事件が交差しながら物語が進みます。

怖くなんかありません。

田舎の温泉宿ののんびりした物語です。


戦後、東京に出てきてジャズに目覚め、ブギウギを歌うまでの風物詩みたいな物語です。

GHQなどの情報機関が出てきますが、やっぱりのんびりした感があります。

特に起承転結があるわけではありません。

飽きもせずについつい読み進めてしまいます。

作者の筆力というものなんでしょうね。





posted by 田沼 at 05:32| Comment(0) | 読書のススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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