2017年01月19日

白銀ジャック 東野圭吾

【本の帯】

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。

年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。

警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。

雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。

すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。

今、犯人との命を賭けたレースが始まる。

圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。

【読書後記】

映画化された「疾風ロッド」の前の作品だということで購入しました。

東野圭吾作品ということで信用もしました。

しかし、読んでみると私的には高い評価はとても付けられないと思いました。


スキー場に爆弾を埋めたという犯人の要求に従って、身代金の受け渡しあります。

何度も身代金の要求があるんですが、そのたびに同じような受け渡し場面が描かれます。

舞台が一つのスキー場で人も建物も同じなのに、物語の流れまで繰り返されるの では間延びしてしまいます。

なんの紆余曲折もなく、危機感もなく同じ話が繰り返されるわけです。

「いい加減で犯人探しやれよ」という気持ちが爆発しそうになります。


全体は400ページくらいなのに、謎解きは最後の20ページ目くらいからいっぺんにやってきます。
 
ほんの数ページだけで犯人の動機が明かされます。

少しずつ犯罪を解き明かしていく東野圭吾作品の面白さが、私には見出せませんでした。


主人公がスキー場のマネージャーなのか、パトロール隊員なのか、それとも別の誰かなのか、焦点化していないようにも思えます。

最後は、急にハッピーエンドに話が終わってしまいます。

エンドの一行で誰かと誰かの恋愛物語まであって、実に不思議かつ不可解な後味でした。


次の「疾風ロット」に期待したいところですが、私はこれで東野圭吾作のスキー場シリーズは終了とさせていただきます。





posted by 田沼 at 07:28| Comment(0) | 読書のススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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