退職前のことですが、パーティー形式の宴会が平均すると月に一回は開催されていたように思います。
お偉いさんが上座に座り、歯が浮くような挨拶があり、ご馳走に手も付けずに酒を指して回るあの宴会です。
毎回50〜100人ほどで開催されますが、来賓以外の参加者がほとんど同じという奇妙な宴会でした。
全く無駄としか思えなかったのに、付き合い上参加せざるを得なかった苦しさを今でも覚えています。
ノミュニケーションなんていう古い考えの上司や、その上司と良好な関係をつくろうとする人々には必要な会だっのかもしれません。
退職したらほぼほぼ0になって、それだけでもうれしい毎日となりました。
その宴会もこのコロナ禍では皆無となりました。
が、仕事に支障をきたしている人なんているんでしょうか?
宴会が無くなって、仕事上のコミュニケーションがうまくいかなくなった人なんてね…。
私には何の必要もありませんでした。
宴会で知り合ったからと言って、仕事上の対応を変えたことは皆無だったと胸を張って言うことが出来ます。
人は能力で評価しましたし、必要な人との良好な関係は日ごろの付き合いの中で深めてきました。
が、反省することもあります。
サラリーマンなんですから、宴会の席を利用しながらその後の人生をより充実させようと考えることは間違ってはいないようにも思えます。
それが私には出来なかったというだけの話です。
だから今の生活に甘んじているような気もしますが、それでも他者からすれば随分と幸せに思えるんだろうなと感じます。
身の丈で生活していますので、不満どころか満足感でいっぱいの毎日です。
所詮、私には宴会は無駄であり、利用する価値を見出せない場だったんでしょう。
コロナが終息したら、真に楽しい飲み会だけが復活することを願っています。
追記
話はちょっと変わりますが、最近の若者の中には同じ職場で出世することを考えない人が多くなっていると聞きます。
また、起業して自立する人生を終極の目的にしている人も多いそうです。
だから、同じ職場や組織内の人間関係は不要なので宴会は最初から断るらしいです。
知人のイラストレーターは初めから大きな組織には加わらなかったらしいですが、今は家族4人で立派に自立しています。
20年前に我が職場に入ってきた優秀なラガーマンは、40前に公務員を退職して家族とともに世界一周の旅に出ているそうです。
なんとも、たくましい限りです。